一口に電磁波と言っても・・


 電磁波、環境ホルモン、ダイオシキン・・・よくもまぁ、これだけのものを放っておくなぁ、と呆れてしまうくらい酷いのも日本だけでしょう。
 電磁波は、松果体に影響してホルモンのバランスを崩します。特に子供が夜間浴びると、成長ホルモンにも影響します。また、白血病などの多発も報告されていますね。アルミニウムと並んでアルツハイマーの要因になっているという報告もあります。
 いずれにしても、夜更かしテレビやホットカーペット、電気毛布の類は長時間さらされる原因になります。

 さて、この電磁波、その正体とは?
電磁波は広い意味では可視光線も地磁気も仲間に入ります。しかし現在一般に電磁波問題で言われているのは、テレビなどの家電品や電線からでる磁場、また携帯電話や電子レンジからでるマイクロウエーブのことのようです。

 電磁波は電場と磁場に分かれていて、電場は人間の表面を伝わります。内部には入って来ません。導電体を使って遮る(さえぎる)のは簡単です。

一方磁場はコンクリートでも鉄でも通ってしまいます。遮るするのは容易ではありません。これが人体に影響を及ぼします。一般に売られている電磁波防御用のエプロンやガラスは電場を遮りはしますが、磁場には無力です。磁場を遮蔽(しゃへい)するのは相当に費用がかかります。

 また、電磁波には周波数、波長があり、それによって影響も違ってきます。家庭近くの電線などのように周波数の低い交流電流の側では、磁場と電場両方の影響を受けます。よく高圧線の下で蛍光灯が点く、というのは電場の影響です。しかし、これはアースになるような金網の柵(さく)などで防ぐことができます。

 また携帯電話などはマイクロウエーブという高周波の電磁波を使っており、これで問題になるのはこのマイクロウエーブによる温熱効果です。
マイクロウエーブという高い周波数帯の電波はエネルギーが強く、また情報量も多く送れるので、電子レンジ、かつ、携帯電話や長距離通信でも使われます。これが、人体の近くで使用されると電子レンジのように眼球や脳を温めてしまう可能性が高い。結果として白内障や脳腫瘍になる危険性が高い、というものです。

 こういった電磁波も、人によってすぐ影響のでる人とそうでない人がいるようです。ある意味で煙草と同じでしょう。発癌性(はつがんせい)は分かっているけど、ずっと吸っていても癌にならない人もいる。
 しかし、電磁波は目に見えないばかりか、計測器を使わないとその存在すら確認することができません。いくら自分の家で気をつけていても、隣や上下の家の冷蔵庫や蛍光灯、テレビ、ホットカーペットの磁場が充満(じゅうまん)していることもあります。特にアパート、マンションではその可能性が高いでしょう。テレビや冷蔵庫は正面より、横の方が磁場が強いのです。そして、磁場はコンクリートの壁でも難なく通過してきます。
 

ちなみに、冷蔵庫の扉の前の磁場の強さは2〜3ミリガウス程度ですが、背面だと100ミリガウス前後あります。人体に影響のないレベルというのは世界で一番進んでいるスエーデンで、2.5ミリガウスと言っています。
でも良心的な学者は1ミリガウスを基準とすべきと言っているようです。ともかく電気製品の近くではとんでもないレベルの電磁波が出ています。冷蔵庫のように長時間つけておくものには注意が必要です。

 ま、一番よい方法は、近づかないことです。電磁波の強さは距離の2乗に反比例します。つまり2倍の距離をとれば強さは4分の1になるというわけです。

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