下水道なら安心か?

水のゴミ、下水にも関心をしめそう


私の町の近隣の地域でも最近は下水道が整備されて、昔のような不便が無くなってきました。しかし湖や川は奇麗になりません。現在の処理施設の技術ではチッソやリンは浄化できないからです。殆どが湖や川に流れ込んでいます。

最近はさらに家庭用洗剤に含まれる界面活性剤が問題になっています。環境ホルモンです。これも処理されずに放流されています。実は下水道が整備されればされるほど、涸沼は汚れていくとも言えるのです。

そこでふと、思うのですが、下水も廃棄物です。ゴミの一種です。
片や分別回収、資源ごみはリサイクルと叫ばれているのに、どうして下水、
つまり水のゴミは放ったらかしなのでしょうか。

普通のごみ問題でいいかえれば、終末処理水にリンやチッソ、環境ホルモンが含まれたままなのは、焼却処理時にでるダイオキシンの様な物です。
処理はしたけど不充分、ということにはならないでしょうか。

ラップメーカーなどもダイオキシンのでない素材に変えつつありますし、問題意識は高まりつつあります。ならば、下水にも目を向けて欲しいものです。

下水問題もごみ問題と同様、消費者とメーカーの協力無しには解決しない問題です。
リンやチッソを沢山使うならそれを解決する技術を同時に開発するのがメーカーの努めであり、消費者も商品を選び、さらに環境のことを考えて水を流す必要がある筈です。

下水処理水が放流される場所は、また同時に上水道の取水水系であることが多いのです。
家庭ででる汚れた水は、また自分たち家族の体に帰ってきて、取り返しのつかない悪さをすることにもなるのです。