保存活動に力を!
数ヶ月前に、近所にあった大正時代の道標が消えた。道路工事の際に移転なりされたのだろうと思っていたのだが、ちょっと気になり市の博物館に連絡してみた。結果としては道標の立っていた敷地の地主が工事のついでに廃棄したらしい。市の言い分では、敷地内にある道標はその家に所有権があるらしいのだが、それでいいのだろうか?たとえば電柱は個人の敷地内にたくさん立っているが、電柱自体の所有権は電力会社にあり敷地の地主には地代が払われている。地代の問題は別にして、そもそも道しるべが立ったいわれを考えてみても、その地主に贈呈したわけではないはずだ。
博物館の担当者の言葉にも忸怩たるものが感じられたが、条例なりできちんと保護しないことには、文化財保護の活動も十分に出来ないであろう。また、明治大正時代の歴史の浅い文化財の価値は低い、とする言も時折耳にするがそれは間違っているだろう。それらもいずれ歴史あるものになるからだ。今の時代に保護しておかなくては、将来の重要な文化財が育たなくなる。(おわり)