子供の傍若無人と暴力




先日、近所の小学生が大人の「キレ」によると思われる小さな被害にあった。
長崎の事件も含め「キレ」で被害を受けるケースが増えているのだが、「キレ」
の原因には積み重なる鬱憤があることだけは事実だろう。日本人の多くは、文句
をいい、事を荒立てることを良いことだとは思っていない。丸く収まることを良
しとし、被害を受けていてもひたすら加害者の自省を待つ。そのために精々念を
送る、我慢する。
気遣いが日常的に見られた時代はそれで十分良かったのだろう。加害者も程なく
気づき、反省し謝罪した。しかし、今やそれでは正直者が馬鹿をみるだけである。
気遣いなど全くなく、電車の中でも人混みの中でも会社でもやりたい放題。我慢
を重ねた人々は、自らの体調を崩すか、とうとう爆発するか。やっと出てきた文
句はやたらとけんか腰である。
今の子供の世界は?まさに傍若無人。ファミレスでもデパートでも我が物顔。親
からしてそうであったりする。きちんと躾る方が馬鹿をみる。
さて将来。当然、マナーをわきまえない人間が増えるのであれば、文句をいう人
間も増えないとバランスが取れない。躾ができないのなら、文句を受け入れる器
量は育てて欲しい。反対に、文句をマイルドにいう術も身につけなくてはならな
い。でなければ世の中は荒む一方だ。すでに見えるいくつかの事件はその荒れ果
てた世の小さな予告編ではないだろうか。

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