皇室典範に関する話し合いで気になるのが、この「60年もたってから旧皇族に戻って頂くのは国民意識からして容認できないのでは?」というセリフである。皇室1500年からの歴史からしたら60年は決して長い時間ではない。南北朝時代も約60年だからちょうどいい長さともいえるし、では60年が長いというなら、20年、30年前なら簡単に戻れたというのだろうか。いや、そちらの方が難しかったに違いない。ならば、男系の絶えそうな今こそ戻るチャンスともいえる。この、「国民感情からして」という言い方も、どうして国民感情が分かるのか不思議である。委員個人の意見を「国民感情」と置き換えるのは止めて頂きたいものだ。
それにしても話のレベルが皇室の歴史や文化に見合っていないような気がする。皇室はそれこそ時代ごとに様々に姿を変えその地位と血脈を守ってきた。それからすれば、今回の事も一時的な現象である。特例法的に血脈を整えなおし、また考え直せばいいのではないだろうか。