|
環境問題ってなに? (イラストがありません。どなたか描いてくださいませんか) かなりはばひろくて、簡単(かんたん)には言えません。あえて簡単に言うとすれば、「地球は人間だけのものじゃないのに人間がこわしている」、「人間が好きなことをやってきたから地球はもうおしまい、いずれ人間も住めなくなる」から何とかしよう、という運動です。
最近、よく耳にするものとしては、
というようなものがあるでしょうか。まだまだあるかもしれませんね。 こういう事がらを全部ひっくるめて環境問題と言うのであった。 いちおう、簡単に説明してみましょう。
地球が暖(あたた)まってしまう現象。今より地球が暖まってしまうと、いろいろ問題が起きるのだ。
1・北極や南極の氷が溶けて、海水の水位が高くなる。すると海岸付近の町などが水没(すいぼつ)してしまう可能性がある。オランダや南の島々のように海水面ぎりぎりの高さしかない国では大変な問題。住む場所がなくなっちゃう。 2・熱帯(ねったい)にしかいなかった昆虫やばい菌などが寒い地域にもやってくるようになる。動植物の生態系がくるって農業や漁業にも大きな影響が。それに、慣れていないばい菌のために病気になる人が増える。
と言ったことがあげられる。なんか、まずそうでしょう? じゃ、どうして暖まるの? それは主に、二酸化炭素という空気みたいな物質がたくさんですぎて、地球の周りをとりかこんでしまうから。ちょうど寒い日に毛布をかぶると暖かいように、地球の周りの二酸化炭素は太陽で暖まった地球の熱を外にださないようにする働きをしてしまうんだ。
じゃ、どうして二酸化炭素が増えるの? 人間をはじめ多くの生物は息をします。呼吸というよね。息をするというのは酸素を吸って二酸化炭素をだすことでもあります。「なるほど、人口が増えているからか」と思うのは早合点。(はやがてん) 火を燃やすと言うことも、実は酸素を使って二酸化炭素を出していることでもあります。実は最大の問題点はここにあるんだ。今人間が燃やしている燃料、これはほとんどが石油や石炭などの化石燃料なんだ。これらはもともと数千万年前の地球上の二酸化炭素をとじこめて、深い地下で眠っていたものなんだ。それを近代になってから掘り出して、燃やし始めた。つまり、せっかく地下で眠っていた二酸化炭素をわざわざ地上に放り出し始めたわけだ。 この量がすごいものだから、地球の大気には二酸化炭素が爆発的に増えている。これは大変だというわけでみんな騒いでいるわけさ。 私たちにできることは?そう、ともかく物を使わない、エネルギーを使わない、ということしかない。 「ものを使わないことが二酸化炭素をへらすことにつながるの?」って? そうなんだ。たとえばファミレスで使うティッシュペーパーももとは木だね。木を切って遠い国から船で運んできてパルプという紙の原料にする。その時、大量のきれいな水を使う。それで紙に加工して、トラックで運んで来てようやくファミレスで使える。 この間には、切る燃料、運ぶ燃料、地下水をくみ上げる電力、工場の電力、使った水をきれいな水にもどす様々なエネルギーが使われている。だからティッシュを使うと二酸化炭素がでるとも言えるわけだ。 え?ちょっと疑問?ふむふむ。「地下に貯蔵(ちょぞう)されたということは、つまり数千万年前の地球の大気の中には今よりもっと二酸化炭素があったということでしょう?」って? そう、その通り。実は、温暖化と言っても今よりずっと地球が暑かった時期は何度もあるんだよ。南極の氷だって全く無かった時期もあった。日本だって今の東京の中心は海の中だったという時期もある。 それを考えたら、どうってことないことのように思えるけど、ただ、その変化が急すぎる、ということで今、みんなあわてているんだ。地球がうまれてから45億年。生物が生まれてからでも25億年。人間の祖先が生まれたのはたった二百万年前でしかない。昔の気温などの変化は何百万年、何万年という時間をかけてだんだんに進むものだった。だから、生物もだんだんに生活を変えたり、進化でその変化についていったのだね。でも、今の変化は数十年の速さなんだね。生物はおそらくついていけない。
最終的には地球が選ぶことだね。地球にとっては、人間がいようがいまいが関係ないからね。でも、それを心配するのは人間の生物としての本能。なんとか地球と仲良くやっていかなくちゃ人間は生きていけない。
たとえば食物連鎖(れんさ)を考えてみます。 食物連鎖というのは、たとえばライオンはウンチをします。 そのウンチを吸収して草が育ちます。その草はシマウマなど草を食べる動物が食べます。その動物たちは今度はライオンなど肉を食べる動物に食べられます。 ですから、ぐるっと回ってライオンは自分のウンチを食べているとも言えたりします。 えー、きたない?・・・でも、昔は人間がトイレにしたウンチをお百姓さんが持っていって、畑や田んぼにまいていたんだ。いい肥やしになったんだよ。 この連鎖がどこかで切れると、たとえばライオンが居なくなるとシマウマが増えて、結局食べ物の草、木々の葉っぱが足りなくなり、その他の草食動物も死んじゃう。木々は枯れて砂漠化にもつながるのだ。だから、ライオンがシマウマを食べないと全体がおかしくなっちゃう。このバランス。どこかが多すぎても少なすぎてもいけない。こういう生物の生活のつながりを生態系といいます。生態系は微妙(びみょう)なバランスの上になりたっている。
食卓の上を見てみても、お刺身(さしみ)になるマグロのような魚はどうやって育つのだろう? まず海中の植物プランクトンを小魚が食べ、小魚を中型魚が食べ、中型魚はさらに大きなマグロなどが食べ、それを人間が食べる。 でももっと前までさかのぼってみると植物プランクトンの中には海にとけているのケイ素などの養分を取り入れているものがあります。それは地上から流れ出す土砂に含まれています。土砂は上流の山から川を伝わって流れてきます。 ということは食卓の刺身になるマグロは裏山の土砂で育ったとも言えるのです。ですから山の土砂を流さないようにする砂防(さぼう)ダムができると今夜のおかずにも影響(えいきょう)するのです。 陸上のどこかのしくみがくずれると、海の中もおかしくなります。昔は、海を育てるのは山だ、ということが漁師さんたちに言い伝えられていて、海ではたらく人たちが山を大切にしていたんだ。
こういったつながりは、もっといろいろなところにあります。昆虫の世界にももっと小さい微生物(びせいぶつ)の世界にもあります。また、それらは全体がつながっていて、どこかがこわれると意外な場所に影響することもあります。こういうつながりを生態系、というんだ。
で、この生態系があちらこちらで破壊されている。 最近のニュースに東京の奥多摩(おくたま)でシカが増えてしまって森が枯れ(かれ)始めた、というものがあった。奥多摩には敵がいないからシカはどんどん育つ。悪いことに奥多摩は人工林が多くて杉などの針葉樹がほとんど。針葉樹林では木の下の地面に生える下草が生えづらい。森に草が生えていればシカはその草を食べるんだね。でも、生えてないから木の皮を食べる。それで木がどんどん枯れ始めたわけなんだ。森がなくなると土砂崩れなどが起きて、人間の町もあぶないし、木を植えた人も大損(おおぞん)だ。 水の中では、たとえばブラックバスなど外国の魚の放流の問題がある。ブラックバスは肉食のどうもうな魚だ。日本の湖にはそういう魚はいなかった。だから、それを放したら、昔からいる魚を食べまくってしまったんだ。今、ブラックバスを全めつさせようと言う運動がひろがっている。
もっと小さい生物の話もある。最近の畑では、犬などの動物や昆虫の糞が土に返らない、というんだ。 土に返る、ってどういうこと?森の落ち葉やかれた草は、ダンゴムシのような小さい虫が食べてくれる。その虫たちのフンは土の中の微生物がまた食べて土に戻してくれる。その土の栄養でまた木が育ち、また落ち葉を落とす。そのくり返しのおかげで昆虫たちも微生物もいきていける。また、その土を畑に使うと美味しい野菜がたくさん取れる。このおいしい野菜の取れる畑には、微生物がいっぱいいるから犬がフンをしてもそのフンがいつの間にか土に戻ってしまうんだ。 ところが、最近の畑では工場で作った化学肥料を使い、虫を殺したり草を生えなくする農薬を使っているから、栄養もなければ微生物もいない土になってしまった。だから、犬のフンが土に返らずにいつまでもそこにある。とうぜん、こんな畑でとれた野菜には、十分な栄養が入っていない。 私たちにできることはなんだろう。農業を見直すために農家になるのもいいね。きれいじゃなくても自然な野菜だけを買う、というのもいい。殺虫剤や除草剤を使わないというのもいい。森をつぶしてできたお店には行かない、というのもいいね。 でも、生態系は大きくて広い、目に見えない生物から大きな生き物まで、そして人間もそのどこかに組み込まれている。人間はいちばん強い動物じゃないよ。人間の体にも畑にいる微生物の仲間が住み着くことがある。いろいろな目に見えない病原菌にやられてしまうこともある。深い森に行ったら、熊のえさにもなってしまう。 自分たちの生活が自然にどう影響をあたえているのか、考えながら生活しよう。
おもに川や湖、海の水がよごれることをいいますね。どうして汚れるといけないの?そう、水道の水をきれいにするのが大変だし、水中の生物が住めなくなるでしょ?それにくさいにおいもでる。おまけに魚を安心して食べられなくなる。 とくに、地球の面積の大半は海。つまり地球は水の星ともいえる。この水を汚すということはとくに重大な問題なんだね。25億年前、はじめての生命は海で生まれたのだし。
水が汚れるのは、人間がよごすからです。洗濯や台所の排水も大きな原因。それから畑や田の肥料、農薬もいけない。雨で川に流れ込むからね。あと牛や豚を飼っている場合もその糞尿(ふんにょう)を放置していたら、近所の河川に流れ込んでよごれる。え?「でも、農薬や肥料は野菜を作るんだから汚いものではないのでは?」と思う?うん、じゃちょっと説明。
湖などの水の汚れ方にはいくつかの種類がある。 まず、富栄養化。植物や動物の栄養源のいくつかの種類、たとえばリンとか窒素とかそういう栄養になるものが湖に大量に流れ込んでしまう。湖に栄養がありすぎるということになるわけ。実は植物や動物には欠かせない栄養も多すぎるといけないのだ。
もともと、湖などには完成された生態系があった。プランクトンを小魚が食べる、小魚をそれより大きい魚が食べる。でも日本の湖には肉食の魚はそんなにいなくて、おおかたはプランクトンや藻の仲間を食べて生活している。ただ大きい魚も鳥に食べられたりする。 別な見方をしてみるよ。魚のウンチはどうなるんだろう?ウンチは昆虫のものにしても人間のものにしても栄養がたくさん。地上では昔から畑の肥料になってきた。水中ではどうなの?そう、水中でもウンチは栄養源。そのウンチを分解して栄養にしてくれる微生物がいるんだ。その栄養は、水草など水棲植物(すいせいしょくぶつ)や藻など植物プランクトンの栄養になる。その栄養で育った植物プランクトンは水中に酸素を出して、魚や他の植物が生きていけるようにしている。 このバランス。どこかが多すぎても少なすぎてもいけない。生態系は微妙なバランスの上になりたっているんだったね。
ところが、その栄養だけがまわりからたくさん湖に流れ込んでしまうと、その栄養を使おうといろいろな植物プランクトンなどが一時にたくさん生まれすぎてしまう。 その生まれすぎた植物プランクトンは、湖の酸素をうばわせる助けをしてしまう。湖の酸素を使いすぎてしまう。魚も死ぬし、植物も死ぬ。臭いもひどいしその臭いは近くの町にまで飛んでいく。近くの人たちはすごくいやな気分になる。
「あれ?」と思った人、いるでしょう。だって植物プランクトンは酸素を作るはずなのに、どうして増えすぎると酸素が足りなくなってしまうの? そう、ここで光合成という話をしておかなくてはならないね。多くの植物は大きくわけると2つの活動をしています。ひとつはわれわれ動物と同じ「呼吸」という活動。酸素を吸って二酸化炭素をはく。もうひとつは、「光合成」という活動。これは緑色の葉、体をもつ植物がしていることなんだけど、太陽の光と二酸化炭素でエネルギーを作る。このとき二酸化炭素を吸って酸素をはいている。 そう一見、まったく逆の働きをしているように思えるけど、どちらも植物が生きていくためのエネルギーを作るたいせつな活動なんだ。 植物は、太陽の光のある昼間は光合成で酸素を作り、夜は、呼吸で酸素を使い二酸化炭素を作っている。でも、全体をあわせると使う酸素の方が作る酸素より少ない。だから、だいたい酸素はあまるんだ。それをわれわれ動物が使っているわけ。
ところが、そういった藻など植物プランクトンが水面にたくさん生まれてしまったらどうなるだろう。太陽の光は湖の深いところまで届かない。すると、水面よりちょっと下から深いところの植物プランクトンは光合成をあまりせず、呼吸をたくさんするようになる。つまり、酸素をださないで酸素を使うようになるわけ。 湖には他にも酸素を使うだけの生物がたくさんいる。となると、湖の下の方では酸素が足りなくなる。魚や他の植物が必要としている酸素がなくなって、魚は死ぬ、水草などの植物も死んでいくことになる。死んだ魚や植物はそれもまた栄養になって、湖はどんどん酸素を使うことになる。
ちょっと見方をかえてみると、つまりこういうことがいえるね。栄養のありすぎる湖ほど、汚れている湖ほど酸素を使うということだよね。だから、今、湖の中ではどれくらいの酸素が使われているのかを計れば、湖のよごれを表せそうだね。これを生物酸素要求量(BOD)とか化学的酸素要求量(COD)というように表すんだ。どこかで見たことがあるでしょう。 生物酸素要求量というのは実際に湖の水の中にいる生物が使っている酸素量を計ってだす。汚れているほど酸素をたくさん必要としているのだからね。これは実際に水をとって酸素をどれくらい使っているかじっくり計るので結果が出るまで時間がかかる。 一方、化学的酸素要求量というのはおなじようなことを薬品を使って計ろうというもの。こちらの方が、短い時間で結果がでる。同じ事をしているんだ。
富栄養化の他にも汚れる原因がある。 それが、毒物の流入だ。農薬も虫が死んじゃうぐらいだからたくさん集まったら危険。その農薬は農地にまかれて、雨で川に流れ込んで最後は湖にたまる。それに昔は猛毒のダイオキシンも農薬として使われていた。だから今でも、湖底にはダイオキシンがたまっていると考えられている。 その他にも、あちこちで消毒に使われている薬品。消毒に使われるということは、人間に害を与える小さい生物を殺すと言うこと。でも、同時に人間に害をあたえない生物も殺してしまう。 下水処理場からも毒物はでる。なぜなら、下水処理をしたあとその水にいるかもしれない菌などを殺すために塩素を入れるから。 大事なのは、人間に害になる細菌が死ぬのなら環境に役立つ細菌も死ぬ、ということ。金魚などの魚も水道水の中では生きていけない。悪いばい菌を殺すために、いろいろな生物がぎせいになっている。いったい何を「きれいな水」と言うべきなのかむつかしいね。 この他にも金属類など毒物はいろいろある。
それから、環境(かんきょう)ホルモン。色々な種類があるけどこれが生物の体内に入ると子供がうまくつくれなくなる。魚だと雌(おす)なのに雌(めす)化してしまって、子供のうまれる卵ができなくなる。この水を飲む人間にも影響して、子供ができにくくなるし、ガンなどの病気にもかかりやすくなる。 この環境ホルモンは洗剤(せんざい)などに多く含まれているんだ。毎日かなりの量が家庭からでているよね。おまけにこれは、下水処理場ではとりのぞくことができない。水道水と下水が同じ水系の町では、多くの人がこの環境ホルモン入りの水を飲んでいることになる。いずれ、多くの生物に子供が生まれなくなって地球の生物は滅びることになるだろうね。
土砂の流入ということもある。これは湖にかぎらず海でも問題になっている。もちろん、さきほど言ったように、海に山の土砂が流れていくのは自然なことだし、必要なことだ。でも、急に土砂が入り込むと、水の下に生えている植物がうもれてしまう。せっかくの微生物たちも土の下。さらに、土砂で水がにごるから光が届かず弱る植物も多くなる。海の場合だと、海草やサンゴ、岩などに土砂がつく。岩に土砂がつくと海草は種をまけない。サンゴは土砂がつくと死んでしまう。 どうして、急に土砂が流れ出すのだろう?それは、山や野原を開拓するからだね。森の木を切る、また住宅地にしたりすると雨で土砂は簡単に流れ出る。今までは、草木が生えていたから土砂は流れていかなかった。
海で問題といえば、赤潮(あかしお)とか青潮(あおしお)がある。赤潮は、湖と同じようにプランクトンがいじょう発生して海面を覆い尽くしてしまう。あれはプランクトンの色だね。青潮は酸素不足になった海水が表面にでてきて色が変わる。
話は変わるけど、みんな知ってる?みそ汁、またはお米のとぎ汁の中では魚は生きていけません。でも、台所では平気で排水管に流しているでしょう?その1杯のみそ汁で汚れた水をまた魚がすめるようにするにはお風呂3回分ぐらいのきれいな水が必要なんだ。 でも昔、おばあさんは川で洗濯をしていたんでしょ?って?そうだね。今じゃそんなことしたら環境破壊でおこられちゃうけど、でも数が少なければ大きな自然全体にはたいした影響じゃないし、昔は川自体にも自分で水をきれいにする能力があったんだね。今は、その能力すらなくなって汚れた水は、人間がきれいにしてやらないと元には戻らない。どうして? そう、昔は川の両側には草がたくさんはえていて、川の中にも水草が生えていた。そのまわりの土には微生物もたくさんいて汚れた水を分解して、植物たちの栄養にしていた。湖と同じ生態があった。でも、いま川を見てみて。コンクリートの護岸。除草剤で草を枯らす人々・・・、こんな川で水をきれいにする生態系が生き続けられるわけがない。
一回汚れた水は簡単にはきれいにならない。海の水ぐらいの量の水をきれいな状態にもどすことは技術的にも金銭的にも不可能だ。身近な水がこんなに汚れているんだから、海の水もどんどん汚れている。食卓の魚にも有害(ゆうがい)な物質がふくまれている。将来の健康のためにも魚はたくさん食べない方がいい。 昔は、近所の池や川で泳ぐことができたし、水を飲んでも平気だった。人間と自然とが仲良くしていた時代。そんな時代にもどせるといいね。
ここまで読んで貰ったら分かったと思うけど、人間が食べるものにもたくさんの有害物質がふくまれていそうだね。 野菜には、農薬。遺伝子組み換え食品だったら、虫を殺すことができる成分とか草が生えなくなるような強い薬。魚なら、ダイオキシンや鉛、水銀などの毒。お肉には、抗生剤やホルモン剤という薬。さらに、化学肥料を多く使うから、最近の野菜には栄養がちゃんと入っていないそうだ。 え?、お肉に入っている抗生剤って何かって?それは、みんなが熱をだしたときに飲んだりするお薬と同じ物。そうすると動物も病気にかかりにくくなり、とくに集団で飼われている鶏や豚などは一度感染すると全体に広がりやすいから、ふだんから餌の中に抗生剤を入れていることとが多い。養殖の魚、エビなどでも同様なんだ。こういったものは本来、お店に並ぶ前に体から抜けるようにしておかなくてはいけないのだけれど、それを検査する仕組みがないから、ほとんど抜けていない、と考えた方がいい。 この抗生剤がどういけないかというと、薬というのは飲み過ぎると段々きかなくなってくるんだね。ノドに炎症を起こして同じ抗生剤を飲み続けていると、ノドのバイ菌はその薬では死ななくなるんだ。だから、病気の時以外にも食物から抗生剤をとりこんでいたら、いざというとき薬が効きにくい、効かないこともあるかもしれない。重い病気の時は大変だ。それで死んでしまった人もいるんだよ。 ホルモン剤は、成長を速くする薬のこと。でも、そいういうものが、お肉に含まれていると、それを食べた子供にはホルモンの異常が起きる可能性がある。こういったことは、今は、そんなに体の不調がなくても君たちが大人になってから、大変な病気として現れる可能性がある。だから、不要な化学物質などを体内に入れるのは極力さけたほうがいい、ということだね。 日本は特に食物の輸入がおおい。ふだん食べているものの半分以上は外国から買っている食料だ。すると、遠い国からくさらないように運んでくるため、いろいろな薬がかかっている可能性がたかい。中国からの食料は薬品がかかりすぎていてときどき問題になるね。何十時間もかけて運んでくるのに新鮮(しんせん)そうに見えるのは薬のせいだということが多い。
汚染かどうかはむつかしいところだけど、食品添加物(しょくひんてんかぶつ)もかなり使われている。輸送中にくさらないようにする薬をはじめ、色をつけるもの、味を調整するものなどたくさんある。国や食品にかかわる人たちは「ぜったい安全」と言っているけど、そうもいえない場合もある。 たとえば、アメリカからの輸入が多いオレンジやグレープフルーツに使われている薬品は、危険だからと日本では禁止になっていたものだ。でも、アメリカがだだっ子のように「輸入してくれなくちゃイヤだー」というのでしかたなく使えるようにしたんだね。そのとたん、安全だよ、と言い始めるのは何か問題あると思うでしょう?
大気というのはこの我々が吸っている空気のかたまりのこと。これが汚染されている。それはたとえば、光化学スモックとか酸性雨というようなことで我々に害を及ぼすね。花粉症の一因にもなっていると言われているし、かなり幅が広い。 ダイオキシンや窒素酸化物というように有害物質が空気中をさまよう。呼吸とともにいつの間にか体に取り込まれることもあるし、酸性雨のように別な害につながることもある。 また、ディーゼル車などからでる細かい粉、粉塵(ふんじん)というけど、これも空気と一緒に吸い込むと肺などの病気になる。洗濯物も汚れる。 大気汚染の原因は、主に車の排気ガス、工場などで燃やしている燃料の煙、ゴミの焼却などの煙、暖房のボイラー、ストーブなどというように気体をだすものということになるね。 ダイオキシンって知ってるでしょう?すごく毒性が強い。人間の体にたくさん入ると死んでしまう。少ない量でも皮膚がただれたり内臓にも色々な問題を起こすし、環境ホルモンとしても働く。こわいねー。このダイオキシンは実はものを燃やすと色々のものからでるんだ。落ち葉を燃やしてもでる。サランラップを燃やしてもでる。でも、ラップのようにプラスチック系のものからは落ち葉とは比較にならないほどたくさん出る。物を燃やすと、他にも色々な有害物質がでる。 でも、昔とちがって車からの排気ガスも浄化装置が付いているし、工場や焼却場からもひとつひとつとしては、それほど多くの有害物質が出ている分けじゃない。そうは言っても車の多いところでは集まるとかなりの量になる。工場や焼却場が密集している場所もそう。 それから、隣国中国からの汚染物質も馬鹿にならない。中国はめまざましい発展を続けているけど、環境対策は進んでいない。汚染された空気から西からの風に乗って日本にも流れてきているんだ。 それから、温暖化の原因、二酸化炭素も大気汚染のひとつかな。ただ、二酸化炭素自体は人間には無害だ。 ・光化学スモッグ これは、自動車からでる窒素酸化物などが太陽の紫外線で反応を起こして光化学オキシダントというものに変わって、それを吸うと吐き気や頭痛を引き起こすんだ。これは大きな固まりとなって空気中を移動してくる。学校などにやってくるとみんな具合が悪くなっちゃう。毎年、いくかの被害が出ている。天気予報でも光化学スモッグ注意報がでたりする。 ・酸性雨 雨が強い酸性になっちゃう。酸性になって何が悪いかというと、強い酸性の雨は植物に悪影響。土も酸性になっちゃうからね。ヨーロッパでは多くの森が失われたんだ。その他にも、コンクリートが溶ける、石碑などが溶けるという現象もある。日本でも身近な所で見られるよ。 原因は、排煙の中の二酸化硫黄などや、排気ガスの中の窒素酸化物。それが雨に融けて降ってくる。
これはつまり、自然界にはなかったもの、昔は社会と接することがなかった化学物質だね。 何に使われているんだろう。たとえば、農薬、家で使う殺虫剤、よく落ちる洗剤、歯磨き粉、石けん、電気製品、長持ちする食品、色の付いた食品、ペットボトル、化学繊維の洋服、プラスチック類・・・・もう何にでも使われているとってもいい。 この中には環境ホルモンのように大変なものまである。こういったものが世の中に出てくるなんて神様も想像しなかった。だから自然界の仕組みがくずれようとしている。 環境ホルモンというのは、農薬や洗剤などに含まれている物質で人間の体にあるホルモンと偶然形が似てしまったものなんだ。だから体がごまかされてしまう。雄なのに雌になってしまったりするんだ。東京の川でも雄と雌の両方の生殖器をもった魚がたくさん発見されている。他の貝やワニなどの動物でも同じ例がたくさん報告されている。 人間だとどうなるかというと、男性なら精子数が減る。女性なら生殖器関係のガンになりやすくなる。現実に今の男性は昔にくらべて精子数が少ない。子供が減っている原因のひとつだとも言われているんだ。 食品に使われている保存料や着色料もそうだ。保存料の入った食品を虫にやってみると死んじゃう。着色料は子供たちの多動症などの病気につながる、と言われている。 それからプラスチック。ペットボトルからおもちゃから筆入れなどなど、プラスチックはたくさん使われている。でも普通のプラスチックは自然に返らない、って知っている? 「自然に返る」ってどういうことだろう。たとえば、枯れた草。その場に放っておくと土になります。鉄もさびてボロボロになって、いずれ土と見分けが付かなくなる。木材もそうだね。土の上にでも置いておくと、やがてくさって土の一部になる。これは全て、小さい昆虫や土の中の微生物などが(バクテリア)食べてしまうからなんだね。人間の体も動物の体も死んだら動物や昆虫やらに食べられちゃって、さらに微生物に食べられて土に返るんだ。だから、地球はずっとうまくやってこられた。自然に返るものならゴミとして出ても地球には大きな影響はないといえる。 プラスチックが自然に返らないのは、プラスチックを食べてくれる生物がいないからだよ。いや、そりゃ岩石だって誰も食べないけどもともと地球にあの形であるものなんだから、それはいいんだ。 プラスチックはもともとは石油。それも地下深くずっと眠っていた物。だから地上ではよそ者。地上の生物たちではどうしていいかわからない。え?もとの地下に戻せばいいじゃん、って?その通りです。しかし、そんなお金はかけられないのですよ。それには廃棄物をもとのように液体に戻して、それから中東地域まで運んでさらにポンプで地下に戻さなくてはならない。そんなことしていたら、プラスチックの値段は今の何十倍になるでしょうしね。 でも、本当ならそれがいいかもしれない。高くなったら誰も使わない。私たちの今の生活はがらりとかわる。環境をよくするには人間の生活を変えることが一番だ。 とりあえず私たちにできることはなんだろう。 自然に近い製品を選ぶ。たとえば食品は放置すればくさるものだ。だからくさらないうちに食べる。簡単なことでしょう?そうすれば、化学物質の入ったものをわざわざ食べなくてすむし、自然にもやさしい。 着色料もそう。自然の色ってくすんでいるんだよ。ジュースに入っているサクランボは真っ赤だけど、自然のサクランボはあんな赤じゃない。赤くないものだ、と思えば着色料ぬきでもいい。あの着色料は石油で作っているからね。ペンキと同じなんだよ。それならサクランボなんて入ってなくていいと思わない? それからものを大切に長く使うということだね。良く考えてずっと使える物を選ぶ。ひとりひとりがそうすればプラスチックが減る。ゴミも減る。
これは環境への影響というよりは、生物への、特に人間への影響かな。 電磁波って何?電波のなかまだけど、電波って何?まぁ、実は電波が何かは完全には分かっていないんだ。でも、テレビもラジオも携帯電話も電波を利用している。線が無いのに情報が伝わるから無線ともいうね。 こうした電波以外にも身の回りには電波のようなものがたくさんでている。家の電気のコードからも冷蔵庫からも炊飯器からも出ている。細かいことを言うと宇宙からも降り注いでいる。だからある意味地球は電磁波だらけなのだけど、たとえばテレビの電波は目的があって出していてそれも弱いものなんだ。宇宙からの電波ももう無視していいぐらい弱い。でも、何の目的もなく出ている家庭の電磁波はテレビの電波よりはるかに強いものが多い。 この電磁波はどうしていけないのだろう。電磁波は脳に作用して成長ホルモンの分泌をじゃまするらしいのだ。特に成長ホルモンの出る夜中に電磁波にさらされていると、悪影響が多いといわれている。 成長ホルモンは子供が成長するのに使われるだけじゃないんだよ。体の疲れを回復させたりするのにも重要な働きをしている。だから大人になってからも電磁波を受けすぎると結局病気につながることになる。 また、電磁波の強い地域からは白血病の患者が多くでている、という報告もある。特に子供の頃からあび続けていると危険度は増してくる。スエーデンなどの国では、高圧線を学校などの近くに立ててはいけない法律があるくらいなんだ。
電磁波をさえぎるのはとても大変。技術的には可能だけど、お金がかかる。だから、一般の家で電磁波をさえぎる設備を作るのは現実的じゃないね。電磁波のでるものから遠ざかるのが一番。ホットカーペットや電気毛布のように体に直接ふれるものには注意だね。寝る前に暖めておいて、寝るときには切って寝よう。
それから、携帯電話の電磁波。無害と言う人もいるし、脳腫瘍になるという人もいて本当のところはよくわからない。携帯電話の電磁波は電子レンジの中の電磁波を弱くしたもので、頭につけて使っていると、電子レンジの中の食品とおなじように脳が調理されてしまう、というのがあぶないと言われる理由なんだ。 ただ言えるのは、もともと携帯電話は、頭に直接つけて使うように考えれたのではなく、本体はカバンの中で受話器だけを耳に当てる、という計画だったんだね。これなら強い電波をだしても頭への影響は少ないでしょ?。
電磁波を計るにはそれなりの機械が必要で、決して安くはないから家庭で発生源を調べるのは簡単じゃない。でも、電気製品からは必ず出ていると思っていい。眠るときは、特に頭を電気製品から離して寝よう。 注意したいのは、電源アダプターというものだ。四角い箱のようなもので壁のコンセントに直接さしてあったりする。ホームテレホンには必ず付いていると思うよ。これは電気製品の本体から離れているのでうっかりしちゃうけど、これがある製品は本体よりこっちからの方が電磁波がでている。 というように、人間への影響が大きいのだけど、他の生物にも影響していないとは限らない。特に、鳥は地磁気を感じて方向を決めているから電磁波が強い場所ではきちんと生活できないかもしれない。また、電磁波が強いということは、強い電力をつかっていることでもあるから、電磁波を弱めることは温暖化防止にもつながるね。
昔は、夏になると外で遊んで日焼けしてこい、とか、日焼けは健康のあかし、なんて言われていた。ビタミンDも日光にあびないと作られないから、どんどん外に出ろ、というのが常識だった。 でも、知っての通り今、日光に当たりすぎるのは危険だ。どうして?そう、紫外線が強くなりすぎたからだね。 紫外線というのは、紫の外の線と書くぐらいだから、虹でいうと紫の外側にくる光。目では確認することができない色。でも、けっこういりょくの強い光で、肌をやいたり、殺菌したり、それから本や写真、カーテンなどの色を薄くしたりする作用がある。これ以上、紫外線が強くなると日焼けぐらいじゃすまなくて、やけど、ガンにまでなっちゃう。それから前に書いた、光化学スモッグももっとたくさん発生することになるかも知れない。 もちろん、動植物にも大きな影響がある。昼間行動する多くの動物、昆虫が死ぬことになるだろう。彼たちは夜は目が見えないから、夜を待つことはできない。水面や地表近くの微生物、バクテリアも死にたえるだろう。すると、動物や昆虫のフンや枯れ葉を土に戻すことができなくなる。それに地球のほとんどの酸素は海面近くの植物プランクトンが作っているという説もある。そうしたら、地球は死に絶えることになるね。
この紫外線は、もちろん地球が生まれた時から太陽の光とともにやって来ているものなんだよ。でも、地球にはすばらしい偶然、というか地球の不思議とも言えるあるものがあったから生物が生まれることができたんだ。それはオゾン層というもの。これは地球の周りをぐるりと取り囲んでいて紫外線を弱めてくれている。だから、強すぎると危険な紫外線をあびなくてすんだ太古の生物たちはどんどん進化して、人間にまでたどり着いたんだね。 でも、その人間たちがオゾン層を壊しはじめた。その原因は冷蔵庫やエアコン、スプレーなどに使われていたフロンという物質。これが、空気中に放出されると塩素という物質の一種に変化して大気の上まで昇っていってオゾン層をこわすんだ。もう、今はフロンが使えなくなったし、ちゃんと回収しなくてはいけなくなったけど、昔の機械はまだたくさん残っているし、回収していない国もある。オゾン層はこれからもどんどんこわれていくだろう。 私たちが協力できるとすると、昔の冷蔵庫やフロンを使ったスプレー、自動車などを不法に処理しない。家族や親戚とも話をしてみることだね。
日本には砂漠はないけれど、世界ではすごいスピードで砂漠化がすすんでいる。世界で一番拾い砂漠はアフリカ大陸にあるサハラ砂漠だけど、これは日本の40倍ぐらいの広さがある。世界地図を見てみてね。この砂漠のまわりは毎年150万ヘクタールずつ砂漠化している。つまり毎年サハラ砂漠は広がり続けているのだ。地球全体では600万ヘクタールの土地が毎年砂漠化している。 1ヘクタールは100メートル×100メートルの広さだね。キロメートルになおすと150万ヘクタールは1万5千平方キロメートル。正方形の土地だとすると1辺が122キロメートルぐらいになる。600万ヘクタールだと一辺が245キロメートル。東京から名古屋ぐらいの道のりだ。こんなに広い土地が毎年砂漠になっているんだ。 砂漠化する原因は、おもに農地を作ろうとして草木を切り倒すこと。でも、結局その土地が放置されることが多い。農地を作らなくてはならないのは人口が増えているからだね。日本では人口が減りつつあるけど、アフリカなどではかなりの勢いで増えているんだ。だから食料が間に合わない。でも、農業の技術も低いし水を送る設備もないから大量の作物を作るのはかなり難しいらしい。 砂漠の定義をもうすこし広げると東南アジアの森林を切ったあとも砂漠に近い。木を切ったあと植林をしなかったから、強い雨で栄養の豊富な山の土が流れてしまった。今残っている土は栄養のない、ほとんど何も育たない土なんだ。もちろん雨は多いから条件はちがうけど、このまま放置したらはげ山のまま、動物もいない砂漠と似たような環境になってしまう。こうなったのは、日本人の無駄遣いのせいだ。木を切ったのは日本に輸出するためだったのだ。 また、この地域ではいまでも焼き畑が行われていて、これも森林破壊している。焼き畑というのは森を燃やして畑にすること。でも、数年で使えなくなる。するとまた違う森を燃やす。大昔、広大な森林にわずかな人たちだけがそうしていたのなら、自然はそれを元に戻すこともできたけど、今はその逆になってしまった。もう、このままじゃだめだね。
砂漠化は海の中でもおきている。海の中に木ははえてないけど、コンブやワカメやたくさんの種類の海草が生えているものなんだ。そこにはいろいろな生物が集まってくる。陸上の豊かな森とおなじなんだね。 でも近年、日本のまわりの海でそういった海草が全滅してしまったところがいくつもある。当然、魚もいなくなる。海底は岩がごろごろしているだけでなにもない。まさに海の砂漠だ。 その原因はよくわかっていないのだけれど、陸上からの栄養が届かなくなったからではないか、と言われている。
さて、陸地の砂漠化をふせぐため協力できることは何だろう。まず、木を無駄にしないこと。紙も木からできる。割り箸などその他木の製品を大事につかう。外食するときはおはしを家から持っていこう。特に家。みんなが木の家に住んでいるとしたら、その家には20トン以上の木が使われている。それが20年、30年で立て替えられることになったら毎年1トン以上の木をムダにしていることになるね。木を守ることは森を守ることになり、それは海を守ることにもなるんだったね。 あと、食料を無駄にしない。日本は食物を輸入してまで食べ残しているという卑しい(いやしい)国だ。不要な物は買わない、無理にたくさん食べない、食料があまれば援助品としてアフリカなどに向かうことになるかもしれない。そうすれば、やみくもに木を切って畑を作って放置(ほうち)されることもへるかもしれない。 それから、子供たちには難しいかもしれないけど、苗木を送ること。今もたくさんの日本人がアフリカや中国で砂漠化をふせぐための植樹をしている。何かきっかけがあったら協力してね。 おわり・もどる |
|||