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| 住宅金融公庫の大罪
住宅を建てるにはお金を借りる人が多い。金融機関は、担保価値の問題から、施工条件を付けることがままあります。特に住宅金融公庫は、基礎や構造、防虫などに条件をつけて、厳しく審査。それに合格しないと融資してくれません。 基礎をコンクリートでうつことの是非は、建築基準法の問題でもあるのでここでは論じず、構造について述べると、ようするに在来の軸組工法を否定して、金具で締め付けて強度を出すということが条件になっているわけです。 これは、耐久性が実証されたわけではなく、また、これによって楽珍な金具工法が主流となり、技術の衰退、家自体がプラモデル化してしまったという、文化破壊につながっています。 防虫に至っては、各柱に床面から1メートル程度の部分にまで、ドワーっと強力なシロアリ防虫剤が 塗られており、いくら壁材などで隠れるからといって、そんな中で生活する、特に子供のいる家庭では虫の心配より、人間の体の方が心配なくらいです。 こういった型どおりのマニュアル化によって、本来200年は持つであろう木造住宅の耐用年数は高々30年となり、結局使い捨て家屋だらけとなって、環境破壊につがっていったのです。 |
もうひとつ、建て主がメンテをしない、家にかまわない。というのも大きな問題。工務店に任せっぱなしで、自分の家の悲鳴を聞こうとしない。
だから、いきなり大修繕になってしまったり、建て替えてしまったり。子孫まで200年、300年使うぞ、という意識があれば、そりゃ、全然違うはず。実際、日本でもそうして数百年使っている家もあるんだし。 欧米では、たとえば、モーツアルトのおやじさんが生まれたアパートなんて、今も使われていて、人が住んでいる。こんなのはザラで、いくら木の文化のデメリットがあると言っても、家に対する意識が全然違う。 今の建物はいったいいつまで使うのか?日本人は家よりも、家具でみているような気がする。暖房器具もエアコンも20年でこれだけ進歩したんだから、100年後なんて考えられない、って考え方。でも、家は200年300年持つからね。 それでかつ、暖冷房の原理なんて数万年前から変わってない。暑ければ涼み、寒ければ火をたく。その原理を踏襲している家、地域は何十年、何百年も家が残る。 |
家は、子孫に残した方がそりゃ、地球のため、人類のためになりますよね。孫まで3代で家を建てるとなりゃ、経費の分担もできる。家にも地域にも愛着がわく。
住宅金融公庫が30年、なんて決めちゃうから、いくら普段から空き缶、新聞リサイクルと苦心していても、建て替えででるスクラップで全部パー。建て替えする人は「環境保全派」なんていえません。その逆で、環境破壊派、ともいえる。 でも、これからは・・。使い捨ての時代は終わり。それをベースにした経済成長も終わり。いいものを長く使わないと日本は滅びる。 人口が減っているのもいいことかもしれません。余った宅地と家が合わさっていって、広い土地が手に入る。むしろ、我々生物としての本能ががあまりに惨めになった住環境を憂えて、自然調整しているのかもしれません。 |
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